《何屋/概要》
宮崎名物「辛麺」屋さん」。
宮崎県延岡市を発祥とする宮崎名物「辛麺」。
県内ではいくつもの辛麺屋さんがある。
ここ宮崎市の繁華街「ニシタチ」にも、数件の辛麺屋さんが存在する。
特筆すべきは、ここのお店は22時からの営業と言う点である。繁華街のまさに飲んだ後の締めの存在である。
《最寄駅》
宮崎駅。
駅からは1kmくらい距離はあるだろうか。
繁華街「ニシタチ」の一角に22時から営業開始する辛麺屋がある。
ちなみに「ニシタチ」とは名前の由来でもある西橘通り(にしたちばなどおり)とその周辺からなるエリア。
南国情緒あふれるワシントニアパームが彩るメインストリート「橘通り」の 西側の繁華街のエリアを地元 では通称「ニシタチ」という。
首都圏とは違い、駅前に繁華街がある訳でなく、地方都市は駅から少し離れたところが飲みエリアである事が多い。
《外観・店内》
アーケードのある1番街を西に抜けて高松通りへ。
平日23:40頃。
店内はほぼ満席。皆さん飲んだ後なのでかなり大賑わい。
そんな自分もまぁまぁな酔いレベル。
《メニュー/注文方法》
「スタンダードな辛麺をメインにモツ辛麺やトマト辛麺・クリーム辛麺・みそ辛麺など豊富なオリジナルな辛麺メニューを取り揃え…」
味噌?クリーム?味噌クリーム?シーフードクリーム?
なかなかオリジナリティのあるラインナップ。
ただ久しぶりの宮崎。限られた胃袋。冒険したい様なしたくないような…
「辛麺」。
そば粉と小麦粉で練られた独特の食感の通称「こんにゃく麺」と呼ばれる麺と、ガラのクリアスープながらたっぷりの唐辛子とゴロゴロのニンニクが入ったコクのある赤いスープ。
具材にはニラ、挽肉、溶き卵が加わる。
辛いけど病みつきになる、辛みと旨味が凝縮された宮崎のご当地麺。
その特徴の一つはその名前からやはり「辛さ」。
「辛さ」はカレーや麻婆豆腐の様にその辛さの段階を選べるのか特徴の一つ。
私たちが舌で感じる味は5つに分類される。 「甘味」、「塩味」、「酸味」、「苦味」、「うま味」で、5つの基本味「五味」と言う。「辛味」や「渋味」は刺激やしびれとして感じ取る感覚のため、五味には含まれない。
つまり辛麺は五味+刺激と、カレーや麻婆豆腐と同様の公式に当てはまる⁈
辛さを追い求めて行く心理は
「辛くて刺激的な味は本来、動物に対して「食べてはいけない」という警告を与えるものだ。なのに、人間だけが辛いものを好きこのんで食べるのはなぜだろう。2021年ノーベル生理学・医学賞の受賞テーマになった、舌の奥深くにひそむ辛みセンサー「TRPV1(トリップ・ブイワン)」の発見から、私たち人間とスパイスの新たな関係が見えてくる。」(2022年3月24日「辛い」の科学 痛みがおいしさに変わるメカニズム 日経サイエンスより)
続けて
「TRPV1を介して刺激を受け取った脳は体が負傷したと認識し、痛みの感覚を和らげようとしてβ-エンドルフィンと呼ばれる神経伝達物質を分泌する。β-エンドルフィンは間接的に脳に快感をもたらす物質だ。同じ経験を繰り返すと、β-エンドルフィン分泌の要因となった刺激は次第に好ましいものとして認識されるようになる。何度も食べるうちに慣れて、トウガラシを食べることが好きになる。」とある。
さらに
「β-エンドルフィンが持つもう1つの役割だ。油脂や甘味を含むものを食べた際にもこの物質は分泌され、「おいしい」という快感を与える。 」
他にも要素はある様だが、世界中で辛い料理が好まれるのは、人間である以上、仕方のないことかもしれない。
そもそもお酒飲んで、脳内で楽しさや心地よさといった感情を生み出す「ドーパミン」という神経伝達物質の分泌が促されている。
βエンドルフィンにはドーパミンを抑制するシグナルを抑制する役割があり、その効果でドーパミンの効果が持続でき、心地よく集中できている感じ、いわゆるフロー状態になると考えられている。と言われる。
ドーパミン+βエンドルフィン。
もはや「快楽」でしかない‼︎
だから辛麺は理に適ってる⁈
と。後から分析。
そんなことより注文、注文(笑)
テーブルに紙とボールペン。そしてマニュアルがあるのでそれに従って記載する。
辛さはゼロ辛〜スーパー辛まである。他の店舗だとゼロ辛〜25辛の様な数字で表記される事がある。せっかくの辛麺でゼロ辛は無し(笑)
確かこの日は「小辛」を選択。食べれない程辛いのは勿体無いので、あまり無理せず。
麺は「こんにゃく麺」はマストかな。「こんにゃく麺」とは蒟蒻を使用している訳ではなく、その理由はそば粉を使用した麺がコシが強くこんにゃくの食感に似ているからである。
《注文商品》
トマト辛麺は、通常の辛麺にトマトの味が加わったものである。通常の辛麺よりもやや酸味やマイルドさがあり、こちらの方が自分は好きである。
不思議なもので、どこの辛麺屋さんもレギュラーの辛麺と、このトマト辛麺はメニューのライナップにあることが多い。
いろんな辛麺屋さんで、それぞれ個性があり、ここ麺屋つつみの特徴は「石鍋」で提供されるご飯「石焼きご飯」を頼む事が出来る。
熱々の石鍋にスープを注ぐと、鍋肌に当たったスープはグツグツと、もはや見た目は韓国料理の様な。
トマト辛麺にしたのでトマトの酸味旨味、唐辛子の辛さ、トッピングのチーズ、卵のマイルドさ。味わいはイタリアンか。
他の店だと、卵はスープに浮かぶ溶き卵だが、ここ「麺屋つつみ」のスープに浮かぶ卵は、薄焼き卵の様。
これはこの「石焼きご飯」に注ぐ際に丁度いい。
《入店時状況》
平日23:40頃。店内はほぼ満席。皆さん飲んだ後なのでかなり大賑わい。
《備考》
本当はここで〆て帰るはずが、辛い物食べて覚醒する可能性あり。
その場合、さらに別の店に行って、うどんや雑炊で〆るパターンもあるのがニシタチNight(笑)